7月26日の午前中、ピンポ〜ン、ピンポ〜ンと何度も呼び鈴が・・・。
「へいへい、ったく誰だい、しつこく鳴らすのは・・・」などと、ブツブツいいながら玄関に向かった拙者ですが、扉を開けて思わずニンマリ。
そう、そこには酷暑の中、拙者のパッディッド・ポケット・コロンビアを抱えた郵パック配達のオジイチャンがいたのです。(この酷暑の中、元気ありありで配達をこなすなんて、タ、タフジジイだ・・・)
「海外郵便ですよ〜、はい、税金他で\7400ね〜」ってことで関税・消費税等を支払い、包みを受け取りました。
それにしても、完成予定日にバッチリ届くなんて、やるじゃんラングリッツ!
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包装のしかたがザッパ−・・・ア、アメリカンだ〜 |
ただ、届いた包みを見てちょっと苦笑。ブツは、グルグルっと丸めて、包装紙で簀巻きにされてました。英国イーストマンレザーの丁寧な包装としっかりした箱による配送に比べりゃ、やっぱアメリカンだなぁ・・・。ただ、イーストマンA-2の時のようなめんどくさい手続もなくダイレクトに届いたのはよかったです。(←めんどくさい手続についてはコラム
vol.3をご覧下さい。)
イソイソと包みをほどき、丸められたパッディッド・ポケット・コロンビアを広げると、中からラングリッツレザーブランドのレザークリームがゴロリ。「ハ〜イ・・・、気に入ってもらえるとうれしいよ!」と書かれた手書きのメモも添えられていました。手書きの温かみが感じられんこともないし、ザッパな配送もまぁエエとしょうか。
早速パッディッド・ポケット・コロンビアについての詳細な着用リポートを・・・と行きたいところなんですが、なんせ今は真夏、それも熱中症とやらでバッタバッタと人が倒れるような記録的な暑さです。鈴鹿8Hを走るレーサー以外でこの時期革着てる人は日本にはいませんて。
とゆ〜訳で今回はパッディッド・ポケット・コロンビアのディテール解説とエアコン効かせた部屋でのチョッピリ着用リポートと相成りました。
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パッディッド・ポケット・コロンビア
肩・肘のレザーパッド、10ヶ所のポケットが特徴
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このパッディッド・ポケット・コロンビアですが、ラングリッツの代表的な商品である「コロンビア」のグレードアップ版というか、オプション追加版となっています。
コロンビアそのものはいわゆるスタンダードなWタイプのライダースジャケットで、肩のエポレットもベルトも付属していない非常にプレーンなライダースです。ラングリッツのライダースの特徴は、このプレーンなコロンビアをベースに様々なオプションを自由に追加できるところにあり、オーナーの希望で簡単なカスタマイズができます。オプションには襟の部分のムートンのファーとかベルト、フリンジ等があります。
おっと、オーダーの際に重要なポイントがあるんでそれを紹介しときましょう。それは革の種類と重さ(厚み?)です。ラングリッツでライジャケをオーダーする際には、カウハイド、いわゆる牛革とゴートスキン(山羊革)の2種類の革から選べるようになってます。カタログの解説を読んでみるに、メジャーなのはカウハイドで見た目もこちらの方がいいみたいですが、実際のバイクアクシデントに見られるような衝撃(引っ張りや擦過)にはゴートスキンの方が強いようなんです。価格もゴートスキンの方が若干高めです。えっ、お前はどっちにしたのかって?拙者は・・・まぁ無難にカウハイドにしました。
次に革の重さなんですけど、カウハイドに限り、ライト・ミディアム・ヘビーの3種類から選べます。またまたお前はどれにしたのかって?拙者は・・・またも無難にミディアムです。(結果的にはこのミディアムで正解でした。理由は後述。)
さて、話を戻しまして、このパッディッド・ポケット・コロンビアはその名の通り、肩と肘にレザーパッドが当てられ、また、いろんな個所にポケットが追加されています。(肩にパッドがあるため、エポレットは無し) このパッドがまた独特の迫力を醸し出してます
ビックリするのは、そのポケットの数。何と10ヶ所もあるんですぜ、奥さん。こりゃぁ買い物に最高・・・とはいきませんが便利には違いない。
カタログに10ヶ所と書いてあったんで、拙者早速数えてみました。
まずはジャケットの胴体部の左右にあるフツーのハンドポケット、これが2つ。3つ目は左胸にあるポケット。次にお腹の左側にあるフラップ付きのポケット、これで4つ目。それから左手の上腕部と右手の前腕部に一つずつで6つ目。ジャケットの表側は以上。
内側に移りまして、右側に財布用ポケットが一つ、左側に地図用のポケットが一つに、ガン用のポケットが一つ・・・って、おいおい、ガン用だってぇ〜!ちと驚きましたが、これホントの話。カタログにちゃんとガンと書いてある。ったくこのあたりも思い切りアメリカンしてるでしょ。
これで表側・裏側合わせて9ヶ所と・・・。
「えっ、ちょっと待てよ、確かカタログには10ヶ所って書いてあったよなぁ〜」と最後のポケットを探すことしばし・・・。なかなか見つからないのでカタログを読み直す。「え〜っと、hidden
armpit poketってあるなぁ、腕の付け根の隠しポケットだってぇ〜・・・」
てな訳で再度ジャケットの腕の付け根をチェック。「あっ、あったぁ〜、10ヶ所めぇ〜」と見つけたポケットはほんとにジャケットの左脇の下の部分にありました。(脇の下から腕の方向に向かってブツを入れられます。)
やった〜、10ヶ所だ〜、バンザ〜イ!
さぁ、着るぞと手に取ったとたん感じるズッシリ感じる重量感。
「お、重い・・・」
そうです、コイツぁ重い、すんごく重い。かんなり重い
エアロレザーのホースハイドジャケット「4Pocket DirtRider jacket」よりも重い。いや、あの革のヨロイであるカドヤのバトルスーツより重いかも。ヘビーだとは聞いてたけど、ここまでとは。おいおい、そういや拙者が選んだ革の重さはミディアムのはず・・・。オーダー時には「男だったら、ヘビーよヘビー」なんてノリでヘビーを選ぼうかとも思ったんですが・・・よかった〜、ミディアムにしといて。う〜む、それにしてもアメリカンバイカー侮りがたし・・・ですね。
さすがにその重さに、「うへ〜」なんて思ってたんですが、ところがっギッチョンチョン!着てみるとこれがとても快適。見た目はゴツいし、勿論重いんですが、カスタムメイドでジャストフィットの為、動き易いんです、これが。ナイスなフィット感と動き易さが見事に重さを相殺している。このあたりは面白いもんで、コイツに比べりゃ確実に軽いエアロレザーのホースハイドジャケットの方がタイトで重苦しく感じるんですよね。それなりマッチョでちょっと変形してる拙者の身体では吊るしのジャケットだと必ずどこかに合わない部分がある訳で、バッチリフィットしてるものと、どっか無理しながらも妥協して着てるものとの違いが、まんまこの着用感の差になってるようです。
そうそう、月刊タフジャケの
Vol.4で心配してた仕上がり(サイズ)についてです。ゴリ子に身体の各部位のサイズを測ってもらい、自分でインチに直してオーダーした訳ですが、前述の通りまさにジャストサイズで、拙者としてはベリーベリー満足の仕上がりと相成りました。
外観についてですが、革についてウンチクをたれることができる知識をほとんど持たない拙者でも使われている革が十分な厚みを持ち、とてもグッドな質感があると感じるわけで、安っぽいような点は全く無し。ズバリ、イケテます。
拙者にとって今回のパッディッド・ポケット・コロンビア購入は初めてだらけで異例のケースでした。なんせラングリッツの評判を聞いただけで実際にブツを見て確かめることをせず、いきなりの米国直オーダー、それも既製品ではなく、自分で採寸してのカスタムオーダーでしたので・・・。でもまぁ、結果オーライ、ベリー満足・納得。
外観のカッコよさ・クオリティの高さは折り紙つき、尚且つ自分だけにフィットするカスタムメイド、ある意味世界で1着のタフジャケです。自分の身体にピッタリのこのパッディッド・ポケット・コロンビアにどれだけ自らの歴史を刻めるか。う〜ん、秋が待ち遠しいぃぃぃ〜〜〜!!