◆概 略◆
知名度NO.1のフライトジャケットA-2の後継ジャケットとなったのがL-2、L-2A、L-2BのL-2シリーズである。1945年にA-2の後継として登場したL-2は、オリーブドラブに染め上げられたナイロンを使用した当時としては革新的なフライトジャケットであった。ちなみに、ナイロンは1935年にデュポン社のウォーレス・カローザス博士らによって開発された初の完全な人工合成繊維であった。このナイロンをメインの素材として採用した初のフライトジャケットが、ライドゾーン用(10℃〜30℃)のL-2と、インターミディエイトゾーン用(-10℃〜10℃)のB-15Bであった。
1947年、陸軍航空隊が陸軍より独立、米国空軍となったこともあって、1952年にはL-2のスペックはそのままにエアフォースブルーのL-2Aが登場する。
その後、エアフォースブルーの視認性の問題などから、L-2Aの基本フォルムを受け継いだセージグリーンのL-2Bが登場するが、L-2Bは11回に及ぶ細かいスペック変更を受けている。(米軍の仕様規定ミルスペックの変更はMIL-J-7448からMIL-J-7488Jまで)
1978年、耐熱アラミド繊維(アロマティックポリアミド、商品名ノーメックス)を使用したCWU-36/Pの登場により、その使命を終えた。
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◆特 徴◆
ボディはナイロン製でニットの衿を採用している。基本フォルムは、同時期にインターミディエイトゾーン用として活躍したMA-1に酷似している。外見上の相違点は、L-2シリーズはポケットにドットボタン付きのフラップを持つこと、肩にエポレットがあること、裾にドットボタン付きの三角フラップがある点などである。
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色以外の外見上の違いである酸素マスク固定用タブ(オキシジェンホースタブ)。 L-2は革製、L-2A、L-2Bはボディカラーのナイロン。 写真のマッコイズ社のモデルは復刻CONMARジッパーを採用している。 |
◆レプリカについて◆
代表的なレプリカメーカーは以下の通り。-
<米 国>
アルファインダストリー
<日 本>
ザ・リアルマッコイズ、バズリクソンズ、キャブクロージング、C.C.マスターズ