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B-15シリーズ

◆概 略◆

 1944年4月、初のコットンジャケットでありながら、わずか9ヶ月余りでその使命を終えることになったB-10の後継として採用されたのがB-15。しかし、このB-15の採用期間もわずか7ヶ月であった。
 1944年11月にはB-15Aへと進化するが、そのB-15Aも採用期間はわずか10ヶ月であり、コットン製のフライトジャケットの歴史はここで終了することになる。

 デュポン社の開発したナイロンを採用したL-2の登場から遅れること3ヶ月、1945年8月には陸軍航空隊史上初のナイロン製インターミディエイトゾーン(-10℃〜+10℃)用フライトジャケットB-15Bが誕生する。

 1951年には、1947年に陸軍航空隊より独立した米国空軍のシンボルカラーであるエアフォースブルーに染め上げられたB-15Cが登場、ジェット戦闘機時代への突入と朝鮮戦争という時代背景のもと、活躍することになる。

 1953年、あらたな空軍のシンボルカラーであるセージグリーンを纏い、B-15シリーズの最終形となるB-15Dが登場する。B-15Dは、ディテールなどはB-15Cから変更されていない。

 1954年、MA-1の登場により、12年に及ぶB-15シリーズはその歴史を終えることになる。

写真はバズリクソンズ(東洋エンタープライズ社)のB-15A
写真はザ・リアルマッコイズ社のB-15B
写真はザ・リアルマッコイズ社のB-15C
写真はバズリクソンズ(東洋エンタープライズ社)のB-15D

◆特 徴◆

レプリカモデルに見るB-15シリーズの特徴
  B-15 B-15A B-15B B-15C B-15D
素 材 コットン+アルパカ コットン+アルパカ ナイロン+ウールパイル ナイロン+ウールパイル ナイロン+ウールパイル
カラー オリーブドラブ オリーブドラブ オリーブドラブ エアフォースブルー セージグリーン
特 徴 ドットボタン付きスラッシュポケット。 センターファスナー。 左腕に1本差しのペンシルポケット。 三角形の革製酸素マスク固定用タブ。 左にオフセットされたファスナー。左腕に1本差しのペンシルポケット。 衿がニットのMODタイプあり。 長方形の革製酸素マスク固定用タブ。 左腕にファスナー付きのシガレットポケット(2本差しペンシルポケット付)。 衿がニットのMODタイプあり。 長方形のナイロン製酸素マスク固定用タブ。センターファスナー。 左腕にファスナー付きのシガレットポケット(2本差しペンシルポケット付)。
衿がニットのMODタイプあり。
長方形のナイロン製酸素マスク固定用タブ。センターファスナー。 左腕にファスナー付きのシガレットポケット(2本差しペンシルポケット付)。 衿がニットのMODタイプあり。


B-15Aの特徴のひとつ、三角形の酸素マスク固定用タブ(オキシジェンホースタブ)。
B-15Bでは酸素マスク固定用タブ(オキシジェンホースタブ)は長方形になった。
左腕のペンシルポケット付きシガレットケース。
B-15Cでは酸素マスク固定用タブ(オキシジェンホースタブ)はナイロン且つボディと同色になった。

◆レプリカについて◆

 代表的なレプリカメーカーは以下の通り。
    <米 国>
    アルファインダストリー、スピーワック

    <英 国>
    イーストマン

    <日 本>
    ザ・リアルマッコイズ、バズリクソンズ、キャブクロージング、C.C.マスターズ、ヒューストン

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