◆Company Profile◆
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※) | 米国ミシガン州デトロイトに所在したが、 1965年American Safty Equipment Corporationにブランド譲渡、 American Safty社も1970年代後半に消滅 |
◆概要◆
ビューコは、自動車産業発祥の地であるデトロイトで総合アクセサリーメーカーとしてスタートした。 モーターサイクルジャケット生産は1946〜47年頃に本格スタートを切る。1953年には「J-24」と呼ばれるWタイプのジャケット(ホースハイド製)を発表し、ハーレー・ダビッドソンのCycle Champや、ベックのModel 333を超える最高傑作・究極のモデルと評価された。ビューコは、50年代も引き続き様々な新作を発表したが、1957年ヘルメット事業に参入し、60年代はヘルメット事業の成功とともにそちらに傾斜していった。
しかし、1965年創業者ジョセフが工場を閉鎖し突然引退、ビューコのブランドネームのみをフォード系のアクセサリー会社American Safty Equipment Corporationに売却することになる。
60年代はヘルメット事業も右肩上がりの時代であり、American Safty社による新生ビューコはカリフォルニア州フレズノに巨大工場を設立、数百名の従業員による大量生産で、1971年にはベルを抜いて全米トップの売上を記録するに至った。
しかし、バイクブームが後退した70年代にはブランド濫立もあって業績も落ち始め、1978年のオイルショックで失速、American Safty社=ビューコは消滅することとなった。